「屈折異常」とは、近視・遠視・乱視などのことです。老視(老眼)は調節力(ピントを合わせる力)の低下した状態で、屈折異常ではありません。
平行光線(遠方からの光)が眼に入った時、正視では網膜面に焦点を結びますが、近視では網膜の前に、遠視では眼球の後ろに結像します。乱視では眼の経線によって屈折力が異なるので、1点で結像しません。近視は凹レンズで、遠視は凸レンズで、また乱視は円柱レンズで矯正します。
麦粒腫のことで、眼瞼(まぶた)に細菌が感染することによって発症し、腫れたり赤くなったり痛みを伴います。抗生物質による薬物治療が有効です。
一方、これと似た病気に霰粒腫があります(左写真)。指で触れてみると皮下に丸い腫瘤を認めますが、通常痛みはありません。薬物治療で治らなければ切開が必要です。

結膜炎(しろ目の炎症)には、アレルギー性、細菌性、ウイルス性などがあります。
花粉症はアレルギー性の一種です。コンタクトレンズでもアレルギー性の結膜炎を起こすことがあります(巨大乳頭結膜炎)。
ウイルス性は伝染力が非常に強く、家族や職場の同僚に病気をうつしてしまう恐れがあります。その点十分な注意が必要です。
コンタクトレンズによる巨大乳頭結膜炎 流行性角結膜炎

角膜とは、黒目の表面にある厚さ0.5mm程度の透明な膜です。いろいろな原因で角膜が混濁することがあります。重傷な場合には角膜移植術が必要になります。

白内障は、目の中のレンズ(水晶体)が濁る病気です。
加齢に伴うものが大半ですが、若い人でもアトピーや眼内の炎症などに伴って発症することもあります。

緑内障は、眼圧(眼球をボール状に保つ内側から外側へ向かう圧力)が高くなり、視神経を障害し、視野(見える範囲)に異常を来す病気です。
成人の100人に3人が緑内障にかかっていると言われています。更に近年、日本人には眼圧が正常でも視野異常を来す「正常眼圧緑内障」が多いことが明らかにされてきました。
緑内障による視神経陥凹

網膜は眼内の内側を裏打ちしている膜で、像を写すフィルムの役目をしています。
眼球の壁から網膜がはがれた状態を、「網膜剥離」と言います。網膜にあいた穴から眼球内の水が網膜と壁の間に入り込んだ状態が網膜剥離です。穴のあいた状態(網膜穿孔)でとどまっていればレーザー光凝固術で治癒しますが、剥離に進行した場合は手術が必要です。

糖尿病網膜症は、日本・米国など先進国における途中失明原因の第一位です。
もちろん、糖尿病自体の内科的コントロールが最も重要ですが、眼科的にはレーザー光凝固術が主な治療法となります。